外壁の劣化や塗装の剥がれが目立つから修復したい。業者に頼むと費用が高いから自分でやる方法を知りたい。一部だけだから業者に頼むほどではない。
そんな方に向けて、自分でやるべきではないという観点から「外壁塗装DIYのデメリットと勧めない理由」について紹介します。費用が高いのは承知ですが、高いには相応の理由があります。単純に素人がやれることではないからです。
実際にあった失敗例も含めて紹介しているので、この記事を参考に業者に頼むか自身で施工するか判断していただければと思います。
外壁塗装のDIYメリットとデメリット
外壁塗装のDIYメリット
- 費用の節約 業者に依頼することなく、自分で行うため、労働費を節約できます。
- 塗料の選択 自分で塗料を選ぶことができるため、コストパフォーマンスに優れたものや、好みの色や性能のものを選ぶことができます。
外壁塗装のDIYデメリット
- 技術不足 プロの業者に比べて、技術や経験が不足しているため、仕上がりの質が劣ることがあります。また、適切な塗り方や塗料の選択ができない場合、劣化が早まることがあります。
- 高所作業の危険性 外壁塗装は高所での作業が必要となりますが、自分で行う場合、安全対策が十分でないことが多く、事故のリスクが高まります。
- 時間と労力 外壁塗装は手間がかかる作業であり、自分で行う場合、多くの時間と労力が必要となります。また、一人で行うことが難しい場合があり、家族や友人に手伝ってもらう必要があることもあります。
- 保証の不安 業者に依頼した場合、仕上がりに対する保証が受けられることがありますが、自分で行った場合は保証が受けられません。
- 準備や後片付け 自分で外壁塗装を行う場合、必要な機材や道具を揃える必要があります。また、作業が終わった後の後片付けや廃棄物処理も自己責任で行う必要があります。
- 効果的な塗り替えの判断が難しい 外壁塗装のタイミングや適切な塗料の選択が難しい場合があり、結果として効果的な塗り替えができないことがあります。
総合的に見ると、デメリットの方が多く、特に技術不足や高所作業の危険性など、自分で外壁塗装を行うことのリスクが高いことが分かります。また工数(作業時間)という観点からも1人で行うのはタイムパフォーマンスが悪く、作業範囲にもよりますが数日以上かかる場合もあります。
費用を抑えられるというメリットを差し引いてもプロの業者に頼むほうが賢いので、一度業者にお見積りをとってから考えてみるのも一つの手です。
下記に地方別でおすすめの外壁塗装業者を紹介している記事を記載しているので、そちらから無料でお見積りをしていただけます。
【多治見・土岐・瑞浪市】おすすめの外壁・住宅塗装会社5選まとめ
外壁塗装DIYは安くなる?実際にかかる費用を計算してみた
一軒家の外壁を対象に自分で施工する場合にかかる外壁塗装費の総額を計算してみました。主に塗料、道具・機材、養生材、その他の消耗品にかかる費用です。
ただし、費用は家の大きさや選ぶ塗料の種類、必要な機材などによって異なりますので、あくまで目安として参考にしてください。
- 塗料費用 外壁塗装に使用する塗料は、3種類あり下塗り、中塗り、上塗り塗料が必要です。各塗料、一般的に15L缶で2万円~7万円程度です。必要な塗料量は家の大きさによりますが、一般的な一軒家で60~100平方メートル分必要になることが多いため、2~3缶購入する必要があるでしょう。その場合、塗料費用は4万円~21万円程度となります。
- 道具・機材費用 塗装用のローラーや刷毛、スプレーガン、はしごや足場、マスクや手袋などが必要です。これらの道具・機材費用は、1万円~5万円程度かかることが一般的です。
- 養生材費用 塗装作業中に周囲の建物や床を保護するための養生テープや養生シートが必要です。これらの養生材費用は、数千円程度となります。
- その他の消耗品費用 サンドペーパーやクリーナーなどの消耗品も必要です。これらの費用は、数千円程度かかることが一般的です。
これらの費用を合計すると、自分で一軒家の外壁塗装を行う場合の総額はおおよそ6万円~30万円程度となることが多いです。加えて、上記の総額には施工前の清掃代が含まれていないため、洗浄機の購入も含めるとさらに費用がかかります。
また、作業にかかる時間や労力は費用に含まれていませんので、それらも考慮する必要があります。
外壁塗装DIYの失敗例と対策
最後に外壁塗装DIYを行った方の中で頻度の高い失敗とその対策について紹介します。
- 失敗例:塗りムラや塗り足りない箇所 対策:塗料を適切な量で均一に塗ることが重要です。ローラーや刷毛の使い方を練習し、適切な圧力で塗るように心掛けましょう。また、塗り進める速度を一定に保ち、光の当たる方向に注意しながら塗ることでムラを抑えることができます。
- 失敗例:塗料の乾燥や劣化 対策:外壁塗装を行う際は、気温や湿度、天候に注意して作業を進めましょう。高温多湿や低温環境では、塗料の乾燥や性能が低下することがあります。また、雨天や強風の日には塗装作業を避け、乾燥した状態で作業を行いましょう。
- 失敗例:塗料が周囲に飛散 対策:塗装作業を行う際は、周囲の家や植木、床などを養生シートやテープで保護しましょう。また、スプレーガンを使用する場合は、風向きに注意し、適切な距離で作業を行うことが重要です。
- 失敗例:安全対策が不十分 対策:高所作業には十分な注意が必要です。適切なはしごや足場を使用し、安全ベルトやヘルメットなどの保護具を着用して作業を行いましょう。また、一人での作業は避け、できるだけ誰かと一緒に行うことが望ましいです。
上記の失敗例を見て分かるように塗装の品質が低かったり、住宅の状況に応じた正しい判断ができないといった、プロでないと難しい場面に遭遇していますね。
結果的に短期的に応急処置できたとしても再発して再度施工する羽目になったり、外壁を悪化させてしまうケースも存在します。
長期的に考えてもプロの業者にお願いする方が確実性も保証されるので、検討してみてください。
外壁塗装DIYについてのまとめ
外壁塗装のDIYに関する情報をお届けしました。総じて、塗装に携わったことのない方が施工しようと試みるのはおすすめしません。
実際にDIYをする際にかかる費用からも判断できるように、決して安くはない作業なので、多少の金額を上乗せしてプロの業者に頼むのが賢い選択と感じます。
業者を選ぶ際のポイントや助成金の制度についての記事も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。